どうも、ベテラン塾講師のPENです。
このブログは、塾講師、家庭教師、教職課程の学生のために、私が塾で培ってきたノウハウを共有するために作りました。
ほとんどの場合、授業のときには板書をして、ノートに取らせると思います。
この板書ノートですが、授業内容を思い出せるような構成になっているでしょうか。
せっかくノートを取ったなら、授業内容を思い出してほしいですよね。
それを可能にするのが、メモ術の応用です。

今回は、メモ術の板書ノートへの応用についてお話しします。
教科書に書いていないことを、板書する
授業中に何を話しているか
授業中、講師はいったい何を話しているでしょうか。
ただ教科書を音読しているだけ、ということはないと思います。
(そうでないと信じたいです)
実際は、補足の説明や解説をしていることが多いのではないでしょうか。

〇〇と書いているけど、これはつまり△△ということだよ。
このように、むしろ教科書に書いていないことを付け加えてあげると、わかりやすい解説になりますよね。
実は、こうして教科書に書いていないけれど話していること、が授業では最も重要です。
板書すべき内容はなにか
授業の内容を分解すると、次のようになります。
・教科書に書いていないが、補足して板書していること
・教科書に書いていないが、口頭で話していること
このうち、授業の特徴になるのが後者の2つです。
授業の内容を思い出すときは、後ろ2つをトリガーにすると思い出しやすくなります。
板書は記録に残りますが、少し気になるのは口頭で話していること。
口頭で話して終わってしまっているのは、非常に勿体ない、と私は思っています。
というのも、よっぽど関係のない雑談でない限り、それは生徒の理解を助ける役割をしているはずだからです。
であれば、その内容もノートに書いてもらう方が役に立つはずです。

教科書に書いていないことは、全てノートに書くつもりでもいいくらいです。
メモ術を、板書ノートに応用する
私は、授業を受ける側としてのメモ術・ノート術について勉強したことがあります。
そのとき学んだのが、口頭で話していることを積極的にノートにメモすること。
雑談の内容ですらメモに残し、その授業でどんなことを話していたのか鮮明に思い出せるようにしていました。

このノートさえ見れば、その授業は完璧に思い出せる。
これは、ノートの目指すべき理想形ですよね。
なら自分の書く板書も、極力この形に近づければよいということになります。
それ以来私は、行間で話していることもできるだけ板書に残すように工夫をしています。
解説の内容はできるだけ黒と赤で書き、メモ的な内容は青で書き加えるようにしました。
すると、ノートが授業の内容をよく反映してくれるようになりました。
目的=見ながら問題集が解けるノート
問題が解けるかどうか、必ず読み返す
私が目指している板書ノートは、問題集を解くための補助教材です。
問題集に書かれている内容は極力書かず、かつノートさえ見れば問題が解ける。
そのような板書を目指して構成を考えています。
一度予習で板書ノートを書いた後、必ず読み返してみます。
そして、そこの情報だけで問題が解けるかどうか、考えるようにしています。
もし問題を解くのに不十分そうなら、補足を加えていきます。

まず「問題を解く」という目的を大前提に据えています。
チャート式と同時に開いて役立つノートを目指す
特に数学の場合、私はチャート式という問題集を基準に考えています。
チャート式にはある程度公式くらいなら、まとまって紹介されています。
また問題と解説がセットにかかれているので、かなりの情報が網羅されています。
とはいえ、生徒はこのチャート式を読んでも完璧に問題を解くことはできません。
なぜその公式を使ったのか、どうやってその式変形を思いつくのか、補うべき内容はたくさんあります。
それらを板書に反映させていきます。
帰宅後の復習・演習をイメージする
自分の板書が生徒の役に立つかどうか、次のシチュエーションを想定してみてください。
しかし、どうにも問題の解き方がわからない。ここで、ノートの出番です。
ノートを開いてみると、自分のわからなかったポイントがしっかりとメモされています。

なるほど、だからここでこの公式を使うのか。
めでたく、ノートの活躍で効果的な自習・復習ができました。
生徒は、チャート式とノートを一緒に開けば、授業の内容を思い出すことができました。
これが、あるべきノートの姿ではないでしょうか。
メモ術を意識すると、
チャート式に書かれていないけれど、問題を解くのに必要なこと。
これが、役に立つノートに必要な要素です。

逆に、チャート式を丸写ししたようなノートには価値がありません。
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