机が必要でない勉強、こそが重要な理由

教え方全般について

どうも、ベテラン塾講師のPENです。

このブログは、塾講師、家庭教師、教職課程の学生のために、私が塾で培ってきたノウハウを共有するために作りました。

 

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今回は、机を使わない勉強の重要性についてお話します。

 

机が必要ではない勉強とは

机に向かうハードルは非常に高い

 

生徒の指導をする上で悩みのタネになりやすいのが、どうやって机に向かわせるか、ですよね。

 

一度机に向かうというハードルさえ越えれば、そこから集中が続く限りは勉強ができます。

なので、まずは机に向かうということをさせたいと思います。

 

しかし実際には、宿題を課そうが何をしようが、なかなか机に向かう習慣はつきません。

われわれ講師ですら、机に向かうということは、非常にハードルが高いことのはず。

 

机に向かうのには、次の2つのハードルがあるからです。

・心理的ハードル「なかなかyoutubeから離れられない」
・時間的ハードル「そもそもそんな時間はない」

 

やる気が十分にある状態で、勢いがないと、なかなか家で机に向かうことはできません。

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身に覚えがある人も多いはずです。(自戒を込めて)

 

机に向かわなければいい

 

では、どうすれば勉強時間を増やすのでしょうか。

 

机に向かうことが難しいのであれば、机に向かわなければいいのです。

机に向かわずともできる勉強は、数多くあります。

 

みなさんも、電車の中でできる勉強や、トイレでもできる勉強など、様々な机を使わない勉強を知っているはず。

ハードルの低い勉強をやる習慣がつかなければ、高いハードルは夢のまた夢です。

 

そういう意味で、生徒の勉強を管理する上では、机を使わない勉強が非常に重要です。

 

机が不要な勉強の例

 

例えば、英単語の暗記などは、机が不要な勉強の代表選手です。

他にも、公式の暗記、語呂の暗記、一問一答形式の問題集なども挙げられるでしょう。

数学の勉強であっても、例えば三角関数の定理の暗記などは、机は必要ではありません。

 

これらの勉強に机の時間を使うのは、非常に勿体ないです。

せっかく重い腰を上げて机に向かって、やることが単語の暗記では、いつまで経っても実力がつきません。

 

机を使わない勉強が大切な理由

①スキマ時間は誰にでもある

 

机を使わない勉強は、いわばスキマ時間勉強です。

 

電車の中、駅の待ち時間、お風呂の順番待ち、電子レンジを待つ間など、身の回りはスキマ時間で溢れています。

これらのスキマ時間をどれだけ活用できるかで、勉強時間の合計が大きく変わってきます。

 

まずは、スキマ時間にやるべき勉強を指導していきましょう。

 

私は、机に向かって何をやるべきかよりも、優先して指導すべきだと思っています。

机に向かうのは忙しいから無理だという生徒にも、積極的にやりやすいためです。

 

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スキマ時間が0だという生徒はなかなかいないため、説得もしやすいです。

 

例えば登校のうち15分でも単語の勉強ができれば、5日で75分の勉強時間です。

毎週机に向かう時間を75分増やすよりは、よっぽどハードルも低いはずです。

 

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まずは、1週間の中にあるスキマ時間を、生徒と講師で一緒に探してみましょう。

 

②いざ机に向かう前の下ごしらえが必要

 

私は机に向かう勉強が不要だと言いたいわけではありません。

むしろ点数や実力を上げていくには、机に向かう勉強が必要不可欠だと考えています。

 

しかしそれと同時に、机に向かう勉強には下ごしらえが必要だとも考えています。

 

例えば英語の長文の勉強をしたいのに、必要最低限の語彙力がなければ読解どころではありません

加法定理を覚えていない状態で、三角関数の演習をするのには無理があるでしょう。

 

これらのまず前提となる知識の多くは、机に向かう前に準備しておく必要があります。

 

勉強効率の悪い多くの人は、せっかくの机に向かっている時間を、これらの暗記作業に費やしてしまいます。

いざ机に向かったときには、下ごしらえの勉強は終わっているのが理想です。

 

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だから、机に向かわない勉強の指導が優先されるべきなのです。

 

その勉強に、机が必要かどうか考える

 

宿題を出したり、なにか勉強を指示するときは、その勉強は机でやるのかどうかを伝えます。

もし机の場合、2つのハードルを越えてまでやる価値のある勉強かどうかも、考えた上で課題を課します。

 

せっかく机に向かうことができた貴重な時間ですから、そこでしかできない勉強に時間を割くことを意識してみてください。

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