シス単の覚え方、英単語の勉強法について

英語の解説のコツ

どうも、ベテラン塾講師のPENです。

このブログは、塾講師、家庭教師、教職課程の学生のために、私が塾で培ってきたノウハウを共有するために作りました。

この記事は主に、高校生や浪人中の大学受験生に向けて書いています。

システム英単語をベースに、英単語の勉強方法について解説します。

 

英単語、どうやって勉強したらいいの?

シス単はどこまで覚えたらいいのか教えてほしい

 

そんな人たちの疑問や悩みが解決するよう、この記事を書きました。

ぜひ最後まで読んでみてください。

 

シス単の使い方

使い方は大きく分けて2つ。

 

まず最初に押さえてほしいのは、システム英単語の使い方には大きく分けて2種類あるということです。

 

シス単の使い方①:前から順に覚える
シス単の使い方②:辞書代わりに使う

 

前から順番に覚えるというのは、多くの人がすでに挑戦していることだと思います。

それ以外にも、シス単を辞書代わりに使うという方法があることを覚えておいてほしいです。

 

まずは2章まで覚えることを目標に!

 

シス単を前から順に覚えていく場合、どこまで覚えたらいいのかという疑問にぶち当たる人も多いでしょう。

基本的には、2章の単語まで、つまり1200個の英単語を覚えれば、受験でも通用する英語力が身についてきます。

 

逆に言うと、2章までは受験に必須の範囲だと思っておいてください。

これは英検2級の勉強についても同様です。

もし2級まで覚えられたら、関関同立レベルでも英語長文を読むのがかんたんに感じてくるはずです。

 

2級が終わったら、すぐに3章に手を出すのではなく、5章の多義語をチェックするようにすると、より深く英語力が身につくはずです。

 

PEN
PEN

2章の1200番までは、受験英語の基本です

 

シス単は辞書代わりに使え!

 

さて、シス単に限らず、英単語帳には最後の方にインデックスページというのがあるのをご存知でしょうか?

 

これは、載っている英単語の一覧と、その載っているページが書かれた巻末付録です。

この巻末付録を使うことで、シス単を辞書代わりに使うことができます。

 

知らない英単語が出てきたときには、辞書の代わりにシス単で調べるようにしてみてください。

そうすることで、3つのメリットを享受できます。

 

メリット①:そもそも覚えるべき単語なのかどうか、判別できる

 

知らない単語を辞書で調べたとき、その単語は覚える必要があるのかどうかが、わかりません。

すべての英単語を覚えていくには、時間も労力も足りなくなってしまいます。

 

その問題をシス単は解決してくれます。

 

辞書の代わりにシス単で調べて、1200番までに載っていれば必要、1200番以降なら後回し、載っていなければ覚える必要がない、ということです。

載っていない場合は結局辞書で調べることになりますが、暗記の取捨選択ができた時点で儲けものです。

 

PEN
PEN

選択と集中のために、シス単を活用しましょう

 

メリット②:覚えるべき意味が明確になる

 

辞書で英単語を調べたときに、様々な意味が載っていることがあります。

 

英語学習者にとってはそれらすべてに目を通すのも悪くはないことなのですが、大学受験という目的に絞って考えると無駄になってしまうことも多くあります。

 

その点、大学受験用の単語帳であれば、大学受験に必要な意味だけが掲載されています。

また、必要な関連語や熟語などもシス単はカバーしてくれているので、周辺知識についても心配はいりません。

 

シス単に載っていないようなことを覚えるのは、まだまだ先の英語学習でいいのです。

 

PEN
PEN

まずはシス単に載っていることに絞って、集中的に覚えることが大切です

 

メリット③:暗記しやすくなる

これが一番大きなメリットですが、シス単を辞書代わりに使うことで、単語そのものを覚えやすくなります。

前から順番に覚えることと、辞書代わりに使うことを併用することで、同じ単語を何度も見ることになるからです。

 

また、シス単にはミニマルフレーズが載っていますが、正直それだけでは細かな英単語のニュアンスは分かりにくいです。

文中に使われている英単語を見て、それをシス単で確認することで、具体的な使われ方やニュアンスを習得することにも繋がります。

 

ぜひこれからは、辞書の代わりにシス単を活用してみてください。

 

シス単を辞書代わりに使うメリットまとめ:
①そもそも覚えるべき単語なのかどうか、判別できる
②覚えるべき意味が明確になる
③暗記しやすくなる

 

英単語の覚え方

 

次に、シス単を使って英単語を覚えるときの、具体的な方法についてと注意点を考えていきます。

 

これまで多くの生徒に、英単語学習法を指導してきました。

中には向いていない人もいるため、100%万人受けするというわけではありませんが、体感では90%くらいの生徒がこの方法で覚えてみて、上手くいっています

 

それではシス単の覚え方について、少しずつ解説していきます。

 

英単語学習≠英語の勉強

 

まずはじめに注意しておきたいことは、シス単の勉強はあくまでも補助的なものであるということです。

 

長文や会話文などを理解するために単語を勉強するのであって、覚えることがそのまま点数につながるわけではありません。

ここを勘違いしていると、いつまでもダラダラと英単語の勉強にばかり時間を割いてしまうことになります。

 

もちろん、英単語を覚えるだけで点数が伸びる人もいますが、それは他の勉強を十分こなしていることが大前提です。

文法の知識がきちんとあり、英文の構造をある程度理解しているからこそ、単語の勉強が役に立ちます。

 

PEN
PEN

楽だからと言って、英単語勉強に逃げすぎないように注意してください

 

暗記のために机に向かうのはもったいない!

 

シス単を前から順に覚えていく時には、あくまでも補助の勉強をしているということを理解しておいてください。

そうすると、机に向かっている時間をシス単に使うのは、非常にもったいないことであることがわかってきます。

 

そもそも、単語の暗記には机は必要ではありません。

単語の暗記の基本は、「見て覚えること」です。

 

書かないと覚えられない、と思っている人も多いですが、そこはぐっとこらえて、見て覚えることに専念してください。

見るだけでは覚えられないという人の多くは、単純に見る回数が少なすぎるだけです。

 

少なくとも1週間に10回、できれば35回は同じ単語を見るようにすると、徐々に覚えられるようになっていきます。

少し話がそれましたが、机を使った勉強時間は、英単語の勉強以外に割くようにしましょう。

参考記事:机が必要でない勉強、こそが重要な理由

 

まずはスキマ時間を探せ

 

机に向かって勉強しないとなると、ではいつ勉強するのかという話になりますよね。

 

英単語の暗記は基本的に、スキマ時間でこなすようにします。

一日の間には、数多くのスキマ時間が存在します。

例えば、レンジでご飯を温める間、レジの順番待ち、お風呂の順番待ち、などなど…。

これらの10分にも満たない時間を有効活用すると、英単語の勉強時間はたくさん捻出できます。

 

1単語3秒で見るとすると、100単語で300秒、つまり5分です。

たとえ2分しか無かったとしても、40単語見直すことができます。

 

5分の勉強時間を、一日に7回作ることができたら、それだけで1週間で35回のノルマは達成できます。

逆に、スキマ時間を有効活用しないと、それだけ机に向かう時間が減ってしまうということです。

 

1週間に100個を範囲に

 

これまでの講師生活の経験上、1週間に覚えられる単語の限界は100個です。

 

100個の英単語を、1週間の間に何回も読み返しましょう。

スキマ時間を見つければ見つけるほど、英単語の定着率は上がっていきます。

 

1週間が経ったら、単語テストをして、合格したら次の100個の範囲に進むようにします。

英単語テストについては次の章で詳しくお話ししようと思います。

 

1章を覚えると、長文が読めるようになってくる

 

英単語学習のツライところは、本当に実力になっているのか分かりにくいところです。

私の体感では、生徒が1章分(600単語)を覚えたあたりから、長文が少しずつ読めるようになってきます。

 

単語の勉強がツラくなってきたら、机の時間を活用して、長文に取り組んでみてください。

 

PEN
PEN

少しでも読めるようになると、それが単語学習のモチベーションに繋がります

 

英単語テストについて

 

いきなりですが、英単語テストは単語の暗記をする上では必ず行うようにしてください。

 

英単語に限らず、暗記というものは、インプットの作業だけでは不十分です。

かならずアウトプットしてみて、その成果を確認してから次の範囲に進むようにします。

アウトプットのための英単語テストは必ず行うこと。

 

100単語中、20単語をランダムでテストする

 

可能であれば、英単語テストの出題は、ランダムであるべきです。

それはもちろん、順番で覚えてしまっている可能性を取り除くためですね。

 

私個人のおすすめは、20単語をランダムで出題するテストをすることです。

そして重要なのは、20問満点で初めて合格とする、ということです。

20問という少ない出題数なので、1問でも間違えたら不合格です。

逆に、出題された20単語が正解できたら、他に覚えられていない単語があったとしても次の範囲に進みます。

 

なお、単語テストについては次のサイトで自動生成が可能です。

印刷もできるようになっているので、PCを持っている人はぜひ試してみてください。

参考URL:https://www.printgenerator.net/

 

完璧に覚えるのを待つ必要はない

 

経験上、100単語の範囲の中には、

・すぐに覚えられる70語
・少し時間がかかる20語
・なかなか覚えられない10語

が含まれています。

 

このなかなか覚えられない10語をすべて覚えるのを待つ必要はありません。

それよりも、次の範囲のすぐ覚えられる70語に取り掛かるほうが大事です。

 

なので、20問で満点が取れるくらい勉強したら、すぐに次の範囲の勉強に移りましょう。

 

PEN
PEN

どんどん次の範囲に進んで、新しい単語を覚えましょう!

 

100単語のリストで単語テストの代用をする

 

もし20単語のランダム小テストができない環境の場合は、100個の英単語を順番に書いたリストを使ってテストをします。

 

その場合、順番はランダムにはできませんが、その代わりに100個全てを単語テストの範囲とします。

そして、95個答えることができれば合格とします。

 

英単語のリストは、PCのエクセルやワード、もしくはgoogleのspread sheetを使うといいでしょう。

PCがなくてどうしても用意できない場合は、手書きで100単語のリストを作ることも検討してみてください。

 

100単語を1回ノートに書くだけであれば、1単語10秒で書けば、20分もかかりません。

どうせ書くのであれば、意味を念じながら書くことで、暗記にも役立つはずです。

 

ただし先ほど説明したとおり、暗記はあくまでも補助の勉強なので、書くことを勉強のメインにするのはおすすめできません。

 

英単語学習は、英語の基本中の基本

 

さて、ここまで英単語の覚え方について解説してきました。

 

英単語を覚えるというのは、英語学習の基本中の基本です。

なにせ覚えていないと、文法問題も長文問題も解けないのですから。

 

逆に言うと、長文が読めない理由の大半は、読解力ではなく語彙力の不足です。

 

シス単で1200番までの英単語を覚えたら、ぜひ長文読解に挑戦してみてください。

それまで以上にスルスルと読める自分に、驚くかもしれません。

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