教え方が下手な塾講師にありがちな特徴3選

教え方全般について

どうも、ベテラン塾講師のPENです。

このブログは、塾講師、家庭教師、教職課程の学生のために、私が塾で培ってきたノウハウを共有するために作りました。

 

今回は、塾や家庭教師でよく見られる、教え方が下手な講師にありがちな特徴を3つ紹介します。

自分に当てはまるようなことがないか、胸に手を当てて考えてみてくださいね。

 

特徴①「解ける=教えられる」と思っている

解説がわかりにくかった経験、人生に無いですか…?

 

まず大学一年生など、教育歴の浅い人に多いミスです。

それは、「解ける」なら「教えられる」と思っていること

 

 

模試でも安定して9割取れていたし、この科目は教えられます。

 

こういう発言やアピール、ネットとかでもよく目にしますよね。

でもベテラン勢はその発言を見て、「あ、素人だ」と正直鼻で笑っています

 

そもそも解ける人が全員教えられるのであれば、世の中の講師の解説は全員わかりやすいはず。

PEN
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大学教員はもちろん頭いいですけど、解説わかりやすいですか…?

 

問題を解ける頭の良さと、それを人に教えられるスキルとは、ぜんぜん異なるものです。

そういう意味では、医学生家庭教師、なんてあんまり意味がないと私は思っています。

 

PEN
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難関大学の過去問ばっかり解説するんだったら話は別ですけどね。

 

自分のやり方を見せるだけなのは、ただの自慢

 

問題の解き方を教えるというのは、目の前で解いてみせるということではありません。

それははっきり言って、ただの自慢です。

 

言葉を選ばず言うと、「俺TUEEEEEE」と一緒です。

PEN
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上手い人のやり方見るだけでゲーム上達したいですよ私も。

 

なぜ解けるのか、を言語化しましょう

 

解ける人をディスっているつもりはありません。

というか、解けない人はそもそも講師としての最低条件を満たせていません

 

解けることを大前提に、そこから伝えるスキルが必要だという話です。

まずは、なぜ解けるのかを言語化する練習をしてみてください。

 

・なぜその公式を使ったのか(他の公式ではない理由)
・どうやってその発想が出てきたのか(類題はどれか)
・その問題が解けたら、次は何ができるようになるのか(応用)

 

伝えないといけないことは無限にあるはずです。

 

PEN
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解けるということは、伝えるべき内容を知っているはずなんですよね、勿体ない。

 

特徴②情報の列挙に執着する

その情報、本当に必要?

 

解説するということを、教科書の内容を一から全部紹介することだと思っている人がいます。

これも、教え方が下手な人に多い特徴です。

 

情報をひたすら列挙するのも、下手したらただの自慢になりかねません。

 

大量の情報を処理できないから、塾や家庭教師に頼っているのです。

教科書を読むだけでわかるなら、とっくにそうしています。

それなのに、また情報を列挙しなおすだけ……想像するだけでゾッとします。

 

教科書の劣化コピーを作りたいんですか…?

 

本当に教科書に書いていることを、全て板書してしまう塾講師がいます。

 

でもそれなら、もういっそ教科書を見たほうが正確なんですよね。

参考書を見たほうが、情報の漏れもありません。

 

「書くことに意味がある」のなら、宿題に写経でも出せば済む話ですよね。

せっかく解説に使うことができる時間を、教科書の劣化コピーの写経で済ませるのはあまりに無駄です。

 

PEN
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写経至上主義、結構います。

 

情報の取捨選択が、講師の仕事

 

大量にある情報を見て、その中で必要なものを選別する。

それが、家庭教師や塾講師の仕事です。

 

つまり、不要なものは不要だと、バッサリ切り落とす必要があります。

「いつか必要になるから」という気持ちはわからなくもないですが、減らすことに意識を割いてください。

 

PEN
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それ「今すぐに」必要ですか?

 

断捨離と同じ発想で、授業や板書を組み立ててみてください。

本当に必要な情報だけが残ったとき、その解説は本当にわかりやすくなっているはずです。

 

PEN
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究極の目標は、ルーズリーフ1枚で単元を説明することです。

 

特徴③具体性がない

説得力がない

 

教えベタの最後の特徴は、指導内容に具体性がないことです。

 

具体的でない指導は、はっきり言って説得力に欠けます。

生徒側からすると、「この人の言うことを聞こう」という気になりません。

 

具体性がない指導の例

 

具体性がない、というのは次のような指導を指します。

 

宿題をやる時間を毎日1時間作りなさい

この問題は解けないとダメ

 

1時間、という数字が入っていると、具体性があるように見えますか?

実はこれでは、全然説得力も具体性もありません。

 

30分ではなく1時間である必要がわかりません。

宿題が終わらないのが理由なら、なぜ30分で終わる宿題でないのかの説明が不足しています。

もっと踏み込んだ指導が必要です。

 

PEN
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でもこういう指導って、塾に限らず世の中に多いんですよね。

 

もっと踏み込んだ指導の例

 

例えばさっきの例を改善してみると、次のようになります。

 

今はソシャゲに時間を割きすぎているみたいだから、それを少し削って30分でも宿題をしてほしい

この問題は3年前の模試にも出題されているから、解けたほうが良い

 

ぐっと具体性が増したと思いませんか?

このような指導を行うためには、様々な事前調査が必要です。

 

宿題をやらないのであれば、何に時間を使っているのかを聞き出す必要があります。

問題を解けないといけないなら、その根拠を模試や過去問などから探し出す必要があります。

 

ここまでやって初めて、説得力や訴求力が生まれてくるのです。

 

逆に、具体性のないような指導をもし自分自身が受けても、特に響かないことが分かると思います。

「そこまで言うならやってやろうじゃないか」

と思えるような指導を目指してみてください。

 

まとめ

以上、教え方が下手な塾講師にありがちな特徴3選でした。

 

身の回りにいる講師が、頭に浮かんだ人もいるかもしれません。

自分にも当てはまってしまうことがないか、よく考えてみてください。

 

PEN
PEN

私もこの記事を書きながら、内心ヒヤヒヤしています。

 

今後、みなさんが教え上手になることを願っています。

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